積極財政は民間の経済活動を圧迫する?
無理な積極財政はクラウディングアウトという現象を引き起こし、経済の活性化につながらない可能性があるらしい。 以下Geminiによる解説。 「クラウディングアウト(Crowding Out)」を一言で言うと、**「政府がお金を使いすぎることで、民間の経済活動を押し出してしまう(邪魔をしてしまう)」**現象のことです。 英語の "Crowd out" は「押し出す」「追い出す」という意味で、満員電車で後から入ってきた人に押し出されるイメージを持つと分かりやすいですよ。 --- ### なぜそんなことが起きるのか?(メカニズム) 政府が公共事業などでお金をたくさん使おうとすると、多くの場合、税金だけでは足りずに借金(国債の発行)をします。これが引き金となって、以下の連鎖が起こります。 1. **政府が大量にお金を借りる** 市場にある「貸し出せるお金」を政府が大量に確保しようとします。 2. **金利(利息)が上がる** お金の需要が高まるため、銀行などの貸し手は「もっと高い利息をもらわないと貸さないよ」となり、世の中の金利が上昇します。 3. **企業がお金を借りにくくなる** 金利が上がると、民間の会社は「利息が高いから、今は新しい工場を建てるのをやめておこう」と投資を控えてしまいます。 4. **民間の経済活動が縮小する** 結果として、政府が景気を良くしようとした分だけ、民間の投資が減ってしまい、効果が相殺されてしまいます。 --- ### クラウディングアウトが問題になる理由 せっかく政府が景気対策(財政出動)をしても、この現象が起きると**「プラスマイナスゼロ」**、あるいは期待したほどの効果が出なくなってしまいます。 * **政府:** 「景気を良くするために100億円使います!」 * **市場:** 「金利が上がったから、民間企業の投資が100億円減りました」 * **結果:** 経済全体の成長は変わらない……。 これでは、ただ政府の借金が増えただけになってしまいますよね。 > **【補足】** > 景気が非常に悪く、金利が極限まで低い(ゼロ金利など)状態では、政府が借金しても金利が上がりにくいため、クラウディングアウトは起きにくいと言われています。