エンジンを語らずして・・
自動車の評論でエンジンについて触れない、なんてことは絶対にないですよね? 外車なんかだと、「このストレートシックスのシルキーさは国産車では絶対真似の出来ないところ」なんて慣用句が直ぐに思い出されます。(絶滅危惧種らしいですが、ストレートシックス) ところが、車でのエンジンに相当する部分について、全く触れずに商業ベースの評論が成立しちゃってる工業製品があるんですよね。 車で言えば、総合的な「使い勝手」や「乗り心地」の評論に終始して、僅かに新規性のある「補機類」について、ちょこっと触れるだけみたいなのが。 なんの話かというと、「ネットワークプレーヤー」の評論。 「LAN 接続だけでなく、USB 接続や AirPlay にも対応」、「主要なファイル形式に対応」といった「使い勝手」については、多くの行が割かれてる。 それから、「乗り心地」=「音質」についても、主に同じメーカーの従来機と比較して、詳しく語られるんだけど・・・ 「エンジン」に相当する「CPU」やミッション?な「メモリー」についての評論って読んだことがないんですよね。 評論家の皆さんは、ネットワークプレーヤーにおいて「CPU」や「メモリー」が音質に大きな影響を与えることはなく、言及する必要なし、と考えてるのかしらん。(スペックが低い方が良い位は言及してるみたいやけど) しかし、「Linux オーディオ」の分野では、「CPU」の動作周波数やコア数、搭載「メモリー容量」が音質に影響を与えることが、既に常識ですよね。 ド素人ながら、自分としても色々なサイトの記事を読むにつけ、「CPU」の動作周波数、コア数、搭載メモリー容量が音質、音色に大きな影響を与えているように思えます。 と、いうか、これらの数値からある程度、音質、音色を予想することすら可能なんじゃないかと。(ボードの構成も影響するみたい) どうもネットワーク(PC)オーディオの分野では、プロの評論家よりも、先端のアマチュアの方が数歩先を行ってような・・・。 評論家の皆さんの中には、確かな耳を持って音質評価が的確な上、文章も面白く、自分もファンな人が何人かいるのは確か。 がしかし、今後はコンピュータテクノロジーに深い造詣を持ち、音質とコンピュータテクノロジーを関連づけて解説できる人が出てこないと、評論界としてダ...