PENTAXの「全く新しい一眼レフ」を予想してみた(その2)

新PENTAXは「AI時代のオールドレンズ母艦」になる?

前回、新PENTAXは短いフランジバックの新マウントを採用し、さまざまな一眼レフ用レンズを使える「オールドレンズ母艦」になるのでは、と予想しました。

今回はさらに妄想を進めてみます。

新型はフルサイズをやめて、APS-Cに一本化するのではないか?

APS-Cならミラーを小型化できるため、一眼レフでありながらフランジバックを大幅に短縮しやすくなります。そこで生まれたスペースを、各種マウントアダプターに利用します。

さらにフルサイズ用レンズには、フォーカルレデューサーを内蔵した光学アダプターを用意する。

例えば31mm Limitedなら、

31mm × 0.67 × 1.5 ≒ 31mm相当

となり、APS-Cでもフルサイズで使ったときに近い画角を楽しめます。

そして、光学アダプターだけですべてを完璧に補正しようとせず、残った歪曲収差、倍率色収差、周辺光量低下などは、レンズごとのプロファイルやAI・デジタル処理で補正する。

純正Kマウントだけでなく、Nikon F、Canon EF、Olympus OM、M42など主要な一眼レフ用レンズにも対応できれば、

「世界中の一眼レフレンズを、光学ファインダーで楽しめるカメラ」

が実現します。

もちろん、後玉が大きくせり出すなど、構造上使用できないレンズは出てくるでしょう。

また、収差もオールドレンズの「味」の一つです。

そこで補正の強さを撮影者が選べるようにする。

補正OFFならオールドレンズ本来の味。
補正ONなら収差を抑えた現代的な描写。

AFを捨てる

さらに思い切って、オートフォーカスもなくしてしまいます。

大手メーカーのAF技術が急速に進歩する中、そこで性能競争をするのではなく、ピントは撮影者自身が合わせる。

その代わり光学ファインダーには高精度なフォーカスエイドを搭載し、

「ピントを合わせるのは人間、正確に合わせるための手助けはカメラ」

と役割を分担します。

各社の複雑なAF方式へ対応する必要もなくなり、オールドレンズ母艦というコンセプトともよく合います。

IBISには本気を出す

AFを捨てる一方、ボディ内手ぶれ補正(IBIS)は徹底的に強化します。

電子接点のない古いレンズでも焦点距離を入力すれば強力な手ぶれ補正が働き、三脚なしで撮影できる場面を広げる。

AF性能ではなく、「オールドレンズを手持ちでどこまで楽しめるか」を追求する。

ここには開発コストをかける価値があると思います。

背面液晶もなくす

さらに大胆に、背面液晶もなくしてしまいます。

画像確認や細かな設定は必要に応じてスマートフォンで行い、カメラ本体には撮影に必要な物理ダイヤルとボタンだけを配置する。

最近はファインダーを省略したカメラもありますが、その逆です。

「背面液晶はいらない。光学ファインダーは絶対に必要」

というカメラです。

撮った写真をその場ですぐ確認するのではなく、光学ファインダーを覗き、露出を決め、ピントリングを回し、シャッターを切る。

デジタルカメラでありながら、撮影体験はフィルム一眼レフに近くなります。

動画も撮れなくていい

そして、もう一つなくしてしまいます。

動画撮影機能です。

現在のデジタルカメラは、静止画だけでなく高解像度動画、高フレームレート、動画AF、手ぶれ補正、音声入力、長時間撮影時の熱対策など、多くの機能を求められています。

しかし、このPENTAXには必要ありません。

静止画しか撮れないデジタル一眼レフ。

動画機能をなくすことで、動画AF、動画向け画像処理、録音機能、端子類、放熱対策などへの開発負担を減らし、その分を光学ファインダー、IBIS、静止画画質、マウントアダプター、フォーカスエイドなどへ振り向ける。

何でもできるカメラではなく、

「写真を撮るためだけの道具」

に徹します。

最新技術で、昔のように写真を撮る

こうして考えると、新PENTAXの姿はかなり明確になります。

APS-Cセンサー
短フランジバックの新マウント
大型光学ファインダー
フォーカルレデューサー内蔵アダプター
各社一眼レフ用レンズへの対応
レンズごとのAI・デジタル補正
高性能IBIS
高精度フォーカスエイド

そして思い切って、

AFなし。
背面液晶なし。
動画なし。

最新ミラーレスとは、ほとんど正反対のカメラです。

しかし、これは単なる「機能の少ないカメラ」ではありません。

不要と判断した機能を捨て、その分を「写真を撮る楽しさ」に集中させたカメラです。

世界中に眠っている一眼レフ用レンズを現代の光学技術とデジタル技術で蘇らせ、光学ファインダーを覗き、自分の手でピントを合わせて、一枚ずつ写真を撮る。

最新技術を使って撮影者の仕事を減らすのではなく、

最新技術を使って、撮影者自身が写真を撮ることをもっと楽しめるようにする。

そんな**「AI時代のオールドレンズ母艦」**なら、「全く新しい一眼レフ」と呼ぶにふさわしいのではないでしょうか。


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