Toppng A90 感想の追加

A90 に十分満足していたのですが、エリック・クラプトンのアンプラグドに収録されている "Tears In heaven" を聴いていて少し違和感を感じました。

この曲は20数年間に亘りさまざまなシステムで聴き続けてきたのですが、その中でできた自分なりのイメージと違うというか。

とても解像度が高くて今まで聞こえなかった音まで聞こえているのですが、ごりっとした音があまり聴こえてこないのです。

某巨大掲示板に 低音がすっきりとした SENNHEISER HD 660 S とは相性が悪いと書かれていたのですが、そうなのかも。

まぁ、わずかな不満なのですが。


さて、以前、A90 に対してコスパが高いと評価したのですが、製造原価は安そうです(^^;)



電子部品については詳しくないのですが、コストがかさむ電源とポテンションメーターが安そう(^^;)

電源は "MEAM WELL IMR-20-15" という製品で1個千円ちょっと。アンプモジュールは千円前後のものが数個。ポテンションメーターはカスタム品っぽいのですが、多分数百円じゃないでしょうか。実際は中国で大量購入ですからもっと安く調達できてるでしょうね。

あ、ケースはそれなりのお値段かも。

NFCA(ネストフィードバックコンポジットアンプ)という独自技術を搭載したので、Toppingとしては強気の値段設定をしてるのかも(^^;)

なので、ちょっと意地悪に「コスパが高い」は「価格にみ合った」に変えたいと思います(笑)

某 F* Acou*tics のようにありふれたパーツが使われているのに、出てくる音は他のものに変えがたい魅力があって、超高額な値段にも納得してしまうという例もあるのですが、A90はそこには到達していないと思います。固有の癖が少ないとも言えますが。


それから、高出力を謳っていますが、こちらの情報によると高インピーダンスのヘッドホンを繋いだ時の出力は平均的みたいです。


イメージとしてはこんな出力特性。(ここまで極端ではないですが。)

数は少ないながら十分な音量が得られないというコメントを見かけたのですが、これが原因かもしれません。

逆に低インピーダンス・低効率のヘッドホンにはめっぽう強いみたいです。

SENNHEISER HD 660 S 程度であれば、ゲイン(L)で11時程度までボリュームを上げれば十分な音量が得られます。(小音量派の私にとってですが)


(追記)

株式会社タイムドメインを主宰されている由井啓之さんが「ボリュームは小型のほうが音が良い。タイムドメインでは全機種超小型のボリュームを使ってます。」とFacebookに書かれていました。小さなボリュームだから音が悪い、ではなさそうです。

A90 もあえてこのサイズなのかもしれません。実際 A90 の音質はなかなかのものですから。

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